施設警備2級の合格率は?取得方法もご紹介

警備の仕事をするには特別な資格や経験は要りませんが、取得を推奨されている警備関係の資格はあります。ここでは、施設警備2級の資格について、その合格率を中心に解説していきます。

施設警備2級とは

最初に、施設警備2級がどんな資格かを見ていきましょう。ここでは、試験内容や資格の取得方法について解説します。

施設警備2級の試験内容

・学科試験
学科試験は、20問60分のテストとなっています。出題内容は以下のとおりです。

① 警備業務に関する基本的な事項
② 法令に関すること
③ 警備業務対象施設における保安に関すること
④ 警備業務対象施設の破壊等の事故が発生した場合における応急の措置に関すること

・実務試験
実務試験の内容は以下のとおりです。
① 警備業務対象施設における保安に関すること
② 警備業務対象施設の破壊等の事故が発生した場合における応急の措置に関すること

施設警備2級の取得方法

施設警備2級の資格取得については、公安委員会が開催している直接検定に合格するか、あるいは特別講習を受けるかの2つの方法があります。

・直接検定
直接検定には1級と2級があり、1級受験の条件として、2級合格後に、施設警備員としての1年以上実務経験があることが必須です。2級には特に受験資格は定められていないので、誰でも受験することができます。

・特別講習
特別講習を受けるための資格は、「警備員新任研修を20時間受講した18歳以上の人」と定められています。最終考査に合格することで、講習会修了証明書が交付されます。この証明書を公安委員会へ提出し、検定合格証明書の申請をすることで資格が取得できるのです。

施設警備2級の合格率はどれくらい?

資格試験と言えば、気になるのは合格率です。では、施設警備2級試験の合格率はどのくらいなのでしょうか。直接検定と特別講習の2パターンに分けて解説していきます。

・直接検定
直接検定の合格ラインは9割とかなり高いハードルとなっています。そのため、合格率も低めで、4割程度です。再試験の場合の合格率はもう少し上がり、平成31年度4月末日時点では54.8%となっています。多少上がってはいるものの、高いハードルであることには変わりないようです。

・特別講習
直接検定と比べると、特別講習の合格率は6~8割とかなり向上しています。平成31年度4月末日時点での修了考査の合格率は69.5%と、やはり直接検定よりも高い数値となっています。

施設警備2級に合格するメリット

施設警備2級の資格取得のメリットとしてまず挙げられるのは、キャリアアップを目指せる点です。

警備の仕事自体には特に資格はいりませんが、警備業法にて警備の現場には有資格者を配置することが義務付けられているのです。警備の仕事には様々な種類がありますが、交通誘導警備や施設警備には有資格者の配置が義務付けられています。

また、上記の通り資格を持っていれば就ける警備の仕事は増えますので、資格を持っていれば空港保安警備業務貴重品運搬警備業務・核燃料物質等危険物運搬警備業務などの職にも就くことができるので転職にも有利です。

まとめ

施設警備2級の試験内容は、学科試験と実務試験に分かれています。資格を取得する方法は、直接検定に合格するか、特別講習を終了するかの2通りの方法があります。この資格を持っていれば、キャリアアップや転職に有利になるので、警備員を目指す方は覚えておくといいでしょう。

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