警備員の服装とは?制服の重要性&なくしたらどうなる?

警備員の服装にはどんなものがあるのでしょうか。現場での制服の種類や、服装の部品のモールなど、名前やその意味について等。サービス業である警備員の服装について重要なことについてもご紹介していきます。


この記事はこんな人にオススメです!

  • 警備員の制服や備品について知りたい。
  • 警備会社から支給された警備服・備品を紛失してしまった。

警備員の服装について

警備員はその仕事内容によって、身につける服装や、装着する道具などがあります。そのような警備員の服装や道具などをご紹介したいと思います。

警備員の服装についてですが、警備業はサービス業でもあるため清潔感のある服装が求められます。汚れていたりしわの多い制服を着たりしていると印象が悪くなってしまいます。
なので、警備員の服装については「清潔感」を心がけるようにしましょう。

警備服の形は法律で決まっている?!

まずは警備員の「制服」ですが、制服については施設警備などではジャケットを着用する場合があります。

腕の上げ下げがしやすいように作られているノーフォーク仕様で、警備業法により規定の大きさの標章(ワッペン)を胸と腕上部に取り付けて着用します。

標章については警備会社が各自作成しますが、たいていは制服を作成しているお店で作ることが多いかと思われます。

なぜ標章を制服につけなければならないかというと、「警察官・海上保安官と明確に識別出来るもの」という決まりがあり(警備業法第16条)、警備員とわかるように制服には標章をつけ、制服が警察官や海上保安官と酷似しないようにしなければなりません。

必要アイテムとその意味

警備員の「制服」の他に、携帯する道具や身に着ける時の注意点についてご紹介します。

制帽

警備員が着用するものとしては、商業施設やオフィスビルなどの激しく動きまわったりしないような施設警備などでは「制帽」(せいぼう)をかぶることがあります。

制帽には各警備会社の記章が付けられています。制帽をかぶることにより、厳格な雰囲気や貫禄がでます。しかし、これも抑止力となり「見せる警備」として必要なものになります。

靴の種類

つぎに警備員の業務に必要な「安全靴」についてですが、安全靴とはつま先が先芯によって保護されたすべり止めがついている靴のことです。

見た目も重要な警備業には安全靴は施設警備、駐車場警備、雑踏警備に使用されることが多いです。疲れにくく衝撃を吸収し、見た目も落ち着いた雰囲気なものは制服にもよく合います。

施設警備などでは中には安全靴でなくローファーで勤務というところもありますが、どちらにしても基本は靴の色は「黒色」の場合がほとんどではないでしょうか。

また、警備では靴紐がほどけると危険な場合が多いため、紐のついた靴を履く場合には、靴紐がほどけないものにするか紐のない靴を選びましょう。

モール・警笛

つぎに「モール」というものについてです。警備員の肩についている紐を見たことがあるかと思いますが、「警笛」が先端についており警備員は常に携帯しています。

警笛は緊急時の注意喚起や合図などに使用されますが、警笛にはモールがついています。モールにも警備会社や警備の内容などによってルールがあり、役職等によって色が分かれていたり、けがをした際の止血に使うこともあります。

また、モールの形状や材質によっては付け根に締め具があり、輪になっている部分に通すと締まるようになっているため、警備の緊急時に拘束用として使用する場合もあります。

ただ、警備員の仕事で施設内などではモールをケガの応急処置や、緊急事態の拘束用に使用することはほとんどないでしょう。

モールを付ける時

警備員の身に着けるモールは警備会社が各々決めて公安委員会に提出したものですが、ほとんどが紐タイプです。以下の手順の通りに身に着けることができます。

  1. 輪っかに右腕を通す。
  2. 制服の肩にある留め具(エポーレット)でモールを留める。
  3. 紐の先の警笛を、右の胸ポケットに入れる。

誘導灯

交通誘導警備員が持っている光る棒状の道具を誘導灯と言います。基本的には赤色ですが、現場によっては黄色や緑色のものもあります。また、点灯し続けるタイプと点滅するタイプもあります。

白手

警備員は白手と呼ばれる白い手袋を身に着けています。交通誘導を行う時、夜間でも手の動きがよく見えるよう目立つ白色になっています。

手旗

交通誘導や交通規制などで使われる、赤色と白色の旗の事です。

警備服や道具を無くしちゃった!どうしよう?

警備会社から支給された備品を紛失してしまった場合は、速やかに会社に伝えてください。恐らく会社から何らかの処分(解雇や減給、顛末書など)の処分が下されるかと思いますが、処分を恐れて黙ったままにしておくのは絶対にやめましょう。

特に警備服や制帽など、警備会社の標章がついているものは、第三者に悪用される可能性があります。想像してみてほしいのですが、道ですれ違った警備員が偽物かもしれないとは考えませんよね?警備服とはそのくらい信頼されているもので、その分悪用される可能性があるものなのです。

これを用意しておくと便利!

天候に左右されがちな交通誘導などの屋外業務や、当務仮眠時間を乗り切るための、用意するといい便利グッズを紹介します。

夏の暑い日はクールタオル

日陰に移動するのが一番の暑さ対策になるのですが、もしできない場合は首元を冷やしましょう。クールタオルは濡らすだけで冷たくなり、何度でも繰り返し使うことができます。

また、インナーの素材は吸汗性のある綿や放湿製のあるポリエステルをお勧めします。

冬は重ね着&「首」を守る!

冬になるとコート仕様の警備服が支給されますが、それだけで寒さをしのぐとなると心もとないですよね。寒さ対策として、ヒートテックやマスクなどで少しでも風が当たる部分を減らすことが重要です。また、首や手首、足首など太い血管が通る場所は、寒さを感じやすいので特に注意しましょう。

ただし、施設警備などの屋内勤務の方は、「現場まで行くのが寒い→現場は暖房ガンガン効いてて暑い→帰りはまた寒い」となる可能性もあります。勤務中にかいた汗が冷えるとそれだけで体温も下がってしまうので、こまめな体温調節を心がけてください。

知識を駆使して上手に仮眠!

当務の場合、仮眠時間が設けられます。仮眠中でも発報があれば対処しなければならないため、深すぎる睡眠は避けたいところです。血糖値が上がると眠くなってしまうので、仮眠直前の食事は避けましょう。
また、寝れなくていいから体を休めたい、という人には、遮光性のあるアイマスクがおすすめ。目をつぶるだけでもリラックスできます。

警備服をきっちり着て、「見せる警備」をしよう!

警備員は立っているだけでも犯罪の抑止力になります。その分、警備服を正しく着用することが重要です。

警備服は公安委員会に認められたものであり、熱いからと着崩したり、寒さをしのぐためにコートを重ね着することは原則認められていません。自分の身を守るためにも、便利グッズや日々の体調管理を活用しましょう。

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