警備員の勤務時間は長い?賢い仮眠室の利用方法も紹介

警備員として働きたいと思っているけれど、勤務時間が長いことが不安…
このような方のために警備員ならではの勤務時間の特徴、仮眠室利用や就業のポイントについてご紹介します。

警備員の勤務時間の特徴

まず知っておきたいのは、警備員の勤務体系は労働基準法において一般的な会社員とは違うことです。

変形労働時間制が採用され、会社員でみられる1日8時間・1週40時間の法定労働時間が当てはまらないのです。施設警備員においては、当直勤務も多いのが特長です。

労働時間の長さも影響し、休憩の取り方も独特です。夜間に仮眠室で短時間睡眠を取ることを余儀なくされることもあるでしょう。もちろん休憩時間自体や4時間以上の睡眠時間はしっかり確保できますのでご安心ください。

ときには職場のチーム内で交代しながらシフト勤務するという方法も取られます。

睡眠がとれないとどうなるの?

十分な睡眠時間、または質のいい睡眠をとれていないと、自律神経が乱れたり体を壊しやすくなるなどの悪影響が出てきます。

精神的な影響

睡眠不足が続くと、頭がボーっとして反応が遅くなったり、感情がコントロールできず怒りっぽくなるなどの傾向にあります。
例えば、起きている時に私たちの脳で生成されている「アミロイドβ」という物質は、睡眠時にのみ除去されます。この毒素は、アルツハイマー病の進行に関する有害成分です。睡眠がとれないと、このような有害成分が体に溜まっていくことになります。

肉体的な影響

吐き気やめまいだけでなく、肥満や高血圧、体臭に繋がります。寝不足によってレプチン(食欲を抑えるホルモン)が減り、逆にグレリン(食欲を増進させるホルモン)が過剰分泌され、この働きにより体が糖分を摂取したいと思うようになります。しかし、糖分を取り過ぎるとメラトニン(睡眠を安定させるたり、体のリズムを整えてくれるホルモン)の分泌を阻害し、より寝不足になってしまいます。これが肥満の原因だと考えられます。
また、十分な睡眠がとれていないと、体温が上がりづらくなります。これにより、臭いのもとを分解してくれる肝臓の機能も低下します。
そもそもなぜ体臭が発生するのかというと、自律神経に関係があります。寝不足で自律神経が乱れると、皮脂が過剰に分泌されます。皮膚常在菌がこの皮脂を分解する時に、臭いが発生すると言われています。

仮眠時間を上手に活用しよう!

少しでも体力を回復させるために、できることは試してみましょう。案をいくつか挙げてみたので、参考にしてみてください。

寝る前の食事

シフトの体制にもよりますが、眠る直前に食事をとるのは避けましょう。食べ過ぎると血糖値が上がり、眠くなりやすいです。仮眠前には良いように聞こえますが、深い眠りについてしまい、すっきりと起きられなくなってしまいます。
胃に強い刺激を与えるような、脂っこいものや辛い食べ物は避けましょう。また、紅茶やコーヒーなどカフェインを摂取すると眠れなくなります。カフェインが効いてくるまで30分程度かかるので、もし短時間睡眠を考えている人は、飲んですぐ20分程度浅い睡眠をとれば、30分後に目を覚ましやすくなります。

寝る姿勢

「頑張って寝なきゃ」と思えば思うほど目が冴えてしまいますよね。無理に寝ようとは考えず、リラックスしてください。横になって目をつぶるだけでも十分効果があります。
また、眠る前にツボを押してみるのもいいでしょう。ツボを押す時は、強すぎない力で、眠る直前ではなく30分前あたりに行ってください。基本的な快眠のツボとして、「労宮」や「失眠」などが挙げられます。「労宮」は手を軽く握った時に人差し指と中指の間のあたりです。「失眠」はかかとの中央あたりです。

「ツボの正確な位置を押さなきゃ」と考えすぎると、かえってリラックスできませんよね。正確な位置は個人差があるので、大体で大丈夫です。

寝る時間

長時間眠ればいいという訳ではありません。睡眠の深さには波があります。浅い波の「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」です。ノンレム睡眠の時に無理やり起きてしまうと、目覚めも悪くなってしまうので、レム睡眠の時に起きられるように時間を調整しましょう。深さの波は90分ごとに繰り返しているので、3時間程度仮眠をとるのがベストです。

長時間の仮眠がとれない場合

仮眠時間が十分に無かったり、発報で起こされてなかなか眠れない場合もあります。そういう時は、横にならずに椅子に座って15分程度目をつぶるだけでもしてみてください。前述にもあるメラトニンは、明かりやスマホの画面などの光を見ていると分泌が抑えられてしまいます。

用意すると良いもの

仮眠室がある現場はそこを使えますが、寝具は他の人と共用になります。気になる人は自分の枕を用意してください。仮眠室が無い現場は、椅子を並べてその上で眠ることになります。遮光率の高いアイマスクなどがおすすめです。
寒い日は湯たんぽを用意するのも良いでしょう。前述にある快眠のツボ「失眠」は、温めても効果があります。湯たんぽの上にかかとを乗せてください。

警備員に就業・転職する際のポイント

変則勤務は大変そうだな…と感じるかもしれませんが、それ以上にやりがいを感じられる仕事です。

警備員の仕事のメリットは、拘束時間が長い分、高収入が狙えることです。そのため、40、50代で転職する人も多いほどです。また仮眠が取れるので、思ったよりも体力的負担が少ないという声も耳にします。

やはり仮眠は苦手という方は、当直がない仕事を選ぶのもいいでしょう。1号警備業務といわれる巡回警備や保安警備は当直がない仕事とされています。

ただし、当直の有無や仕事内容、待遇は会社によって異なりますので、事前に確認することをおすすめします。

警備員になりたいけれど、何号を選べばいいのだろう?などの不安を解消するためには、警備会社への就職や転職に強い専用業者に相談すると心強いでしょう。

自分のためにも、貴重な仮眠時間を有効に使おう!

警備員の仕事は、勤務時間が長く、勤務体制も会社員とは異なります。しかし仮眠の取り方、休憩の取り方を少し工夫するだけで、楽に勤務することができるようになります。

睡眠不足は自律神経の乱れや肥満、高血圧、体臭に悪影響を及ぼします。
寝るためにはリラックスすることが重要です。脂っこい食べ物やスマホのブルーライトなど、刺激の強いものは避けましょう。長時間の仮眠が取れない場合もありますが、工夫次第では短時間に休息をとることも可能です。

どんな会社があるのか、どう選べばいいのかお悩みの方は、まずは専用サイトから問い合わせてみましょう。

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