立哨と座哨とは?施設警備の詳しい仕事内容について解説!

警備業の中でも人気が高い職種「施設警備」。

施設警備の仕事内容で「立哨・座哨」という業務があるのをご存じでしょうか?

何となく、立ち仕事と座り仕事の事だとイメージは湧きますが、実際にどんな業務をするのか、経験が無い者からしたらわかりませんよね。

今回は知っているようで知らない、施設警備員の業務である「立哨・座哨」について、詳しく解説していきます!

立哨ってなに?

そもそも施設警備の仕事とは、商業施設やオフィスビル、娯楽施設などの施設内にて、保守管理を行う事です。

敷地の出入り口や、建物内の巡回など、不審者や不審物が無いかを確認する業務が中心となります。

その中でも「立哨」とは、施設警備の中で基本とも言える業務なのです。

門番のように入り口付近で立っている警備員、有名な神社やお寺でも目にした事があるのではないでしょうか。

一般客用の入り口や、関係者しか入れない入り口などで、不審者の有無や異常が無いかを監視する、大切なお仕事です。また、警備員は立っているだけで犯罪の抑制効果があると言われています。

ビシッとした制服や、きっちりした勤務態度が「緊急時に備えて警戒しています」といった言葉無きオーラを出しているのでしょう。

座哨ってなに?

立哨とは違い「座哨」とは、座って周辺を監視する業務の事を指します。

出入り管理という点では、立哨と同じ目的にはなりますが、それを座って行うかどうかで言葉を使い分けています。例えば、商業施設の従業員専用入り口では、一般のお客様が出入りする事もないので、座哨にて監視を行う場合があります。その場合だと受付業務も兼任している形になりますが、目の前を通るのは施設の関係者しかいないため座って業務が出来るという事です。しかし、不審者やいた場合は緊急時には素早く行動しなければならないので、座っていてもリラックスできるとは限りません。常に警戒をしながら座って監視をするので、その分集中力が必要になるでしょう。

立哨と座哨どちらが楽?

それでは、実際に立哨と座哨、どちらが業務的に楽だと感じるのでしょうか。

一般的には「座哨の方が楽じゃない?」と思われがちですが、実は座哨には大きな落とし穴があります。

それは「集中力の継続」です。座哨する際、警戒心を常に持つためにも、背筋を伸ばした正しい姿勢を意識する方が多いのですが、それを継続させるのは思いのほか大変なのです。
立っているときとは違い、下半身は休んでいる状態のため、気を抜くと睡魔が襲ってくる事も…。

施設警備は基本的に冷暖房が完備された室内で勤務します。適度な心地いい気温の中、連日勤務の蓄積された疲労感を座って耐えるには、それなりの集中力が無ければ難しいでしょう。

逆に、立哨の方は「長時間立ちっぱなし」が苦に感じる方が多くいます。

来日したお客様へ接客したり、受付業務を並行しながらであれば、そちらに注意が向く為、幾分か楽になりますが、何も動かないでジッとしていると、それこそドッと疲れが溜まっていきます。

立哨と座哨、どちらが楽というよりも、どちらが向いているかを考えた方が建設的だと言えるでしょう。
また、それぞれの業務で集中力を欠かさない工夫をする事も大切です。

基本的に持ち場を離れる事はNGなので、道を聞いてきたり、建物の説明を必要と近づいて来る方々の対応をすると、メリハリをつけて業務に取り組めるかもしれません。

その他の施設警備業務

施設警備のお仕事は「座哨と立哨」だけではありません。
他にも、「巡回」や「モニター監視」「施錠管理」「受付業務」などがあります。

巡回は、決められた時間に敷地内を警戒しながら歩き回ることを指し、モニター監視は施設内に設置してある防犯用のカメラやビデオを監視する業務のことを指します。

また、「施錠管理」は重要なものが設置されている部屋や、人が出入りしやすい部屋の鍵をかけて管理する事をいいます。「受付業務」は、車両の出入り受付・関係者用入り口・お客様用入り口と、出入りする人物を管理する業務のことです。必要に応じて案内を任されることもあります。

施設警備の勤務体制

監視業務が多い施設警備ですが、施設によって勤務時間が異なります。

例えば、商業施設の場合、開業中と閉店後、それぞれに施設警備員が必要となる施設もあるのです。
その場合、日勤・夜勤に分かれるか、元々当務にしている企業も数多くあります。「当務」又は「当直」とは、24時間勤務の事をそう呼びます。

勤務時間でいえば、「8:00~翌8:00」などといった、24時間勤務するという意味です。
この当務に、体力的な問題を抱える隊員も多いのではないでしょうか。

もちろん、休憩や仮眠の時間は設けていますが、全ての施設にきちんとした休憩所があるとは限りません。

仮眠室や休憩室がしっかり完備されているのであればまだしも、従業員が共通で使っている休憩室で仮眠をとる場合もあるのです。「施設警備をしたいけど、当務が不安…」という方は、しっかり仮眠・休憩が取れる環境か、当務あけの休みはきちんとあるか、など事前にしっかり確認しておきましょう。

施設警備員になるには…

如何でしたでしょうか。
立哨と座哨、どちらも施設警備の中では大切な業務だと言えます。

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