警備士と警備員の違いはどこにある?法律・実務・求人から“本当の差”を読み解くプロガイド

考える警備員の女性

「警備士」と「警備員」。
似ている言葉ですが、実は 法律上の意味も検索ニーズもまったく違う用語 です。

ネット上の求人や広告では「警備士」という言葉が使われることもありますが、
結論から言うと 正式名称は“警備員”のみ であり、「警備士」は企業が作った“ブランド呼称”にすぎません。

しかし、検索ユーザーの多くはこの違いを知らず、
「名称によって仕事内容や資格が変わるの?」
という疑問を抱きます。

この記事では、警備業界の法律(警備業法)・現場の呼称・求人市場・資格制度などを踏まえて、「警備士と警備員の本当の違い」を分かりやすく、正確に解説します。

目次

なぜ検索では「警備員」が圧倒的に多いのか?初心者にもわかりやすく解説!

パソコンをいじる警備員

「警備士」と「警備員」は似た言葉のため、
どちらが正式な呼び方なのか分からず、検索段階で迷う人が非常に多い のが実情です。

特に混乱を招いているのが、
実際の検索数と、求人や広告で目にする言葉に大きな差があることです。

そこで、まずは検索データの事実を確認してみましょう。

<検索データで見る“呼び方の差”>

検索数:「警備員」>「警備士」
差は約30〜40倍

この差が生まれる理由は以下の3つです。

① 法律上の正式名称が「警備員」のため、ニュース・行政資料・資格名がすべて“警備員”で統一されている

警備業界では、法律・資格・統計といった“情報の基準”となるものが、
例外なく「警備員」という言葉を前提に設計されています。

その代表例が次のとおりです。

  • 警備業法
  • 警備員指導教育責任者資格
  • 各種検定(交通誘導警備業務2級など)
  • 警備業協会の資料
  • 警察庁の統計資料

つまり、法律 → 行政 → メディア → 求人 → 検索
すべての流れが“警備員”で統一されています。

参考:警察庁「警備業の概況」

② 「警備士」は法律にも資格にも存在しない“企業のマーケティング用語”のため、公式情報がほぼ出てこない

検索数が伸びない理由はシンプルで、
公的な資料・資格制度・統計に「警備士」という言葉が登場しないためです。

実際に「警備士」という言葉が使われるのは、以下のような限られたケースのみです。

  • 一部企業が求人の魅せ方として使用
  • 社内呼称として使用される場合がある

参考:全国警備業協会「警備業の基礎知識」

③ Googleは“正式名称”を優先して検索候補を提示するため

Googleは、法令・行政文書で定義されている語句を最も強く評価します。

そのため、

  • 警備員 → 法律上の正式用語
  • 警備士 → 法的根拠ナシ

となれば、検索アルゴリズムは警備員を主軸として学習します。

結果

  • 関連キーワード
  • 検索ボリューム
  • サジェスト
  • 検索意図分析

すべてが「警備員」で構築されるため、40倍以上の差が生まれます。

警備士と警備員の違いとは?

ヘルメットを持つ男性警備員

警備士とは?正式な資格名ではない理由

「警備士」という名前は、
1980〜2000年代に一部企業が専門性をアピールするために作った呼称です。

しかし、

  • 法律に記載なし
  • 国家資格にも存在しない
  • 業界団体(警備業協会)にも用語として登録なし

ということから、公式には 存在しない名称 です。

参考:全国警備業協会「警備の種類」

警備員とは?法律で定義された正式な職種

警備員は警備業法により以下のように定義されています。

他人の需要に応じて、生命・身体・財産を守る業務に従事する者

そして、警備員は法律によって 1号〜4号業務 に分類されます。

現場での使われ方の違い(俗称・求人・呼称の実態)

現場では以下のような使われ方があります。

用語 よくある使用場面
警備員 法律/行政/求人/研修資料
警備士 一部企業の広告・ブランド用語

つまり――
仕事内容も資格も変わらず、呼称が違うだけ。

「警備員」についてさらに詳しく知りたい方はこちらもチェック!

警備士・警備員の仕事内容の違いを“本質”から理解する

誘導をする警備員

まず最も誤解されやすい点を明確にしておきます。

【結論】「警備士」と「警備員」は仕事内容が違うわけではありません。

  • 警備員=法律で定義された正式な職名
  • 警備士=一部企業の“ブランド用語”で、法律上の定義はゼロ

つまり、こう断言できます。

仕事内容・資格・業務区分・法律上の扱い → すべて“警備員”が基準で、警備士とは一致します。
つまり仕事内容に差はありません。

ではユーザーが混乱する理由は何か?
それは 警備業の仕事が4つに分類されていること を知らないためです。

警備業の仕事内容は1号〜4号に分類される!呼称による違いは存在しない

1号警備(施設警備)

主な仕事内容

  • 巡回
  • 出入り管理
  • 防災センター監視
  • 受付・案内

向いている人

  • 落ち着いた環境で働きたい
  • 接客が得意
  • 長期勤務希望

特徴

屋内勤務が多く、50代〜60代の採用も活発。

参考:全国警備業協会「警備のイロハ」

施設警備の仕事に興味がある方はこちらもチェック!

2号警備(交通誘導警備・雑踏警備)

主な仕事内容

  • 工事現場の車両誘導
  • 歩行者の安全確保
  • イベント会場での誘導

向いている人

  • 稼ぎたい人
  • 体力がある人
  • 外で働くのが好きな人

特徴

警備業界で 最も求人数が多い領域
時給も上がりやすく、即金性が高い働き方。

交通誘導についてもっと詳しく知りたい方はこちらもチェック!

3号警備(貴重品運搬)

主な仕事内容

  • 現金輸送車での物品搬送
  • 金庫・ATMへの補充/回収
  • チーム単位での運行管理

特徴

責任が重いため、給与水準も高め。
緊張感のある仕事だがキャリアとして人気。

4号警備(核物質防護)

特殊業務で一般募集は少ないですが、
法令に基づく専門警備のため 高い専門性と訓練が必要

💭求人は“呼称”ではなく業務区分で選ぶ

「警備士」「警備員」という呼称よりも、
1号〜4号のどれか を見て内容を判断するのが正しい選び方。

  • 施設警備=落ち着いて長く働ける
  • 交通誘導=稼ぎやすい
  • 雑踏警備=イベント好き向け

仕事内容の違いを“比較表”で一発理解

業務 警備員 警備士
法律上の名称 ◎(正式) × (存在しない)
仕事内容 1号〜4号に従う 警備員と同じ
資格との関係 明確に存在 なし
求人での使われ方 一般的・公式 会社のブランディング

→仕事内容の違いはゼロ。
違いは “言葉の背景” にあるだけ。

マモルさん
マモルさん
求人票で「警備士」と書かれていても、募集要項に

・1号/2号の記載があるか

・研修内容が明記されているか

を確認すれば、実態はすぐ判断できます。

💭SNSで出る「警備士」はほぼ会社独自の肩書き

警備業協会・警察庁・厚生労働省などの資料には
「警備士」という言葉は一切登場しません

SNS・求人広告で見る「警備士」は、
企業のイメージ戦略として使われているだけ です。

必要な資格の違いとキャリアパス

※「警備士・警備員」で資格の違いはありません。
資格制度はあくまで 警備員 に紐づく制度です。

警備員指導教育責任者(教責)とは?

警備員の中で最も重要なキャリア資格。
会社内での教育・管理・法令遵守を統括する役割。

  • 1号教責
  • 2号教責
  • 3号教責
  • 4号教責

の4種類がある。

参考:東京都警備業協会「警備員指導教育責任者とは」

各種検定資格(交通誘導警備業務2級など)で広がる仕事

検定資格の例

  • 交通誘導警備業務2級
  • 雑踏警備業務2級
  • 施設警備2級
  • 貴重品運搬警備2級

取得すると…

  • 資格者配置現場に入れる
  • 日給1,000〜2,000円UP
  • 求人の幅が広がる
  • 隊長・責任者を目指しやすくなる

こうした内容は“警備士”には存在しない制度です。

制度のすべてが「警備員」を基準に設計されています。

💭最短で収入を上げたいなら“交通誘導2級”が最も効果的

理由は…

  • 資格者配置義務の現場が多い
  • 2号警備は求人の母数が大きい
  • 夜勤と組み合わせると月5万以上UPも可能

年収・働き方・将来性の違い

話し合う会社員

警備員の平均年収データ

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、
警備員の平均年収は 330万〜380万円 前後。

参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

しかし、構成によって大きく変わる

  • 夜勤の有無
  • 資格の有無
  • 長期現場か日替わりか
  • 隊長など役職の有無

稼ぎやすい働き方(夜勤・資格手当・長期現場)

安定して年収を上げたい人は以下を意識すると強いです

  • 夜勤を選ぶ(割増 1.25〜1.5倍)
  • 資格者配置現場に入る
  • 同じ現場で長く勤務する

年収450万以上 も十分目指せます。

将来性とキャリアパス

警備業界は、AI化・高齢化の影響で需要が右肩上がりです

<キャリアの例>

  1. 未経験でスタート
  2. 検定資格を取得
  3. 隊長・副隊長
  4. 指導教育責任者
  5. 内勤(本社)・研修講師

年齢より “経験と資格” が評価される業界といえるでしょう。

「警備士」と「警備員」の違いを正しく理解するための核心ポイント

ポイント

「警備士」と「警備員」という言葉は似ていますが、
法律上の正式名称は“警備員のみ” です。
つまり、両者に 仕事内容の差はありません

ただし、名称だけでは判断できないポイントがいくつかあります。
最後に「これだけ押さえれば迷わない」という視点で要点を整理します。

【ポイント①:違いは“名称の由来”にある】

  • 警備員:警備業法に基づく正式な職種
  • 警備士:一部企業が使う独自の呼称(法律・資格とは無関係)

呼称は違っても 業務内容・資格制度は同じ です。

【ポイント②:仕事内容は“業務区分(1号〜4号)”で判断する】

求人や働き方を比較する際は、名称よりもこちらが本質。

  • 1号警備:施設・巡回
  • 2号警備:交通誘導・雑踏
  • 3号警備:貴重品運搬
  • 4号警備:核物質防護

どの業務区分か で仕事内容・働き方・収入が決まります。

【ポイント③:稼ぎたい人・安定したい人で選ぶ仕事が変わる】

  • しっかり稼ぎたい → 交通誘導(2号)+夜勤
  • 落ち着いた環境が良い → 施設警備(1号)
  • イベントが好き → 雑踏警備(2号)
  • 専門性を高めたい → 貴重品運搬(3号)

名称よりも 自分の目的に合う業務を選ぶ方が失敗しない ということです。

【ポイント④:資格を取れば働き方の幅が一気に広がる】

特に効果の高い資格は以下です。

  • 交通誘導警備業務2級
  • 雑踏警備業務2級
  • 施設警備2級

資格者配置が必要な現場が増えるため、
手当・日給・役職 で差がつきやすい特徴があります。

「警備士/警備員って結局どっち?」と迷う人も、仕事内容や資格、働き方で適切に選べます

警備士と警備員の違いまとめ!仕事内容は同じ。失敗しない仕事の選び方とは?

交通誘導をする男性警備員

警備士と警備員の違いは
「名称」だけで、仕事内容は同じ。

そのため、
どの業務区分を選ぶか、どの会社を選ぶかで働き方は大きく変わります。

  • 落ち着いて働きたい → 施設警備
  • 稼ぎたい → 交通誘導
  • イベント好き → 雑踏警備
  • 専門職 → 貴重品運搬

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